夏の終わり

世間では今日で夏休みが終わりみたいですが、毎日が夏休みの様な生活を送ってる私には関係ねーよ、ていうか今日でバイト先潰れるから夏休みと春休みと冬休みが一気に来ちゃった、みたいな。



今のバイト先は時給もいいし嫌な上司先輩同僚もいなくてやりやすかったし、何より同じ建物にダチと惚れてる男がいたから、毎日の通勤だって、出勤の一時間前には職場に来てたくらいだった。



まず最初にダチの店が撤退して、そして昨日、惚れてる男もいなくなった。
あいつとはもう連絡も取らないだろうし、会うこともないだろう。
ただもう一回だけ、あいつのインプレッサに乗りたかった。
ほんの数ヶ月の間だったけれど、つるんで遊んだりだべったり愛だの恋だのにうつつを抜かしてみたり、傷付けたり傷付けられたりして、なんか学生の夏休みみたいで楽しかった。
今はなんとなく味気ない感じだけど、そのうち一人でも何か楽しい事を見つけるつもり。
もう、たかだか一人の男の一挙手一投足に振り回されて、浮かれ上がったり失望したりする、あまりにも世界が狭い自分自身に絶望したりするのは、馬鹿みたいで勘弁だから。