ちゃんと書こう、ちゃんと

一昨日観に行った妖怪大戦争、ちゃんと書きますよ。


家族連れも多かったんですが、笑いのハードル低すぎ。
確かに映画は面白かったんだけれど、そこって笑いどころなの?みたいなところで笑っているし。
いくらなんでも「水木しげる記念館」って文字が出ただけで笑うか?
ちなみに私が一番笑ったところは、妖怪がうわーとなっているときに妖怪がダイブするところと、皆でウェーブをやるシーン。
どっちも周りはあんまり笑ってなかったけど。
私の笑いの感覚の方がおかしいのか?


観終わった感想としては、「物凄く面白いんだけど、何だろうこれ…」
結局何を伝えたかったの?
簡単に物を捨てるな?戦争はあほらしい?大人になるって悲しい?



ちなみにCMは嘘です。
主人公と百二十万匹の妖怪が力を合わせて戦う、見たいな感じで宣伝したますが、まったく違います。
戦っているのはほとんど主人公のタダシで、後はスネコスリと川太郎がちょっと頑張っている位。
しかも戦いのラストは「豆…」だし。


加藤保憲役のトヨエツ、最初鳥肌実かと思った。


とにかく川姫(高橋真唯)、アギ(栗山千明)、タダシ(神木隆之介)の三人の萌えシーンはふんだんに用意されているので、そこかなり注目です。
川姫はまず衣装と肌のぬめぬめがいい!
横から撮っているシーンでは、川姫の美しいお尻〜太もものラインが見れます。
立て膝ついてるシーンなんかでは、「うわーあともう少しで見えんじゃねぇのこれ」と期待したのですが、
後からパンモロになるシーンがあって、パンツ履いてる事がわかってちょっとがっかり。
いや、パンツ履いてるのは当たり前なんだけど、あくまで「履いていない」感じで通して欲しかった…。もう少し夢を…希望を…。


アギは尽くす女の悲しさと女王様っぷりを発揮しています。
新体操のリボンみたいな紐でバシバシ敵をやったり、
途中、一本ダタラを助けようと邪魔するスネコスリをぎゅうっと捕まえて、
「お前を醜い姿に変えてやろうか」*1
と言って、妖怪と廃棄物を組み合わせてヨモツモノを作り出す液体にスネコスリを放り込むシーンは、まさしく女王様です。


タダシはお風呂シーンがちょこっとと、戦闘コスチュームに着替えるシーンでは、
パーツパーツを映して、ちょっといやらしい感じで着替えています。
お尻の割れ目見えたしね!
私はショタじゃないからそこまでグッっとはこなかったけれど、ショタ好きにはいいんじゃないですか。


妖怪は特殊メイクやCGを施している様で、最初誰が何やっているのかわからなかったり。
清志郎はいつものメイクじゃなかったので、気付くまでに時間かかりました。
それとエンドロール見て気付いたんですけど、大首役、石橋蓮司だったんだ!
竹中直人とほとちゃんと阿部サダヲはすぐ分かったけど。


ツダカンが父親役で出る、と事前に聞いていて楽しみにしながら見ていたんですが、
父親が映るシーンは全部後姿で、「これだけ?いくら仕事選ばないと言ってもさすがにこれだけは…」
と思っていたら、最後にちゃんと映ってたよ!スーツ!


ラストは何だか悲しくて、だって大人になったタダシは戦う決意をした理由の様なものが、
大人になってしまって見えなくなっちゃうんだもん。
擦り寄るそれと、気付かずに自転車を漕ぐタダシと、見送るそれが悲しげな声をあげてとても悲しくて思わず胸がきゅんきゅん。
すっごい悲しいシーンだったと思う。
何十年も経つと、全部忘れちゃうのかなぁ。


何だかんだ言って、この映画とても面白いですよ。
老若男女、色んな人が楽しめるはずです。
実際隣に座ったおばあちゃん大爆笑してたし。
そういや戦いの最後に水木しげる先生が現れて「まったくあほらしい」と〆の言葉を始めたその時、
「お前の方があほらしい」
と、なんの捻りもなく、全然的確でもないツッコミをしたガキ!
お前は水木先生が戦争経験者で、なおかつその戦争で左腕を失い、水木先生のいた部隊でただ一人生き残ったものの、
「祖国の為に死ねなかった者」という扱いをされた事*2を知らないからそんな事言えるんだろうけどな!
水木先生の本読んでから出直せ!

*1:またこの言い方が堪らないんだ!

*2:確か「いつみても波乱万丈」か何かで見た記憶がある