こうもあっさり

バイトの面接のために空港へ行ったのですが、
このご時世、チェックが厳しいです。
駅から出ようとすると手荷物チェックがあり、
身分証を出して下さい、と言われる。
スタジアムの入場ゲートより厳しいです。当たり前ですが。
私は学校へ行くまでの回数券を買うときに、
学校に申請書と一緒に学生証を提出しなくてはならなくて、
学生証が戻ってくるのは次のスクーリング時なので、
もしバイトに受かったら、その間どうすればいいのやら。



空港は恐ろしいほど広いので、受付のお姉さんに目的地の場所を
どう行けばいいのか教えてもらい、外に出てみるけれど、やはり迷う。
私は十数年よく遊んだ公園で迷う、筋金入りの方向音痴です。
地図も読めないので、おそらく女脳です。
しかし何とか五分前についたのですが、
「今立て込んでいるからもう少し待ってください」
と言われて、店内のチェックをしつつ、のだめカンタービレ10巻を立ち読み。
お昼のピークは過ぎたはずなのに、店内は客が引切り無しに出入りしています。
こりゃお昼時は恐ろしいほど忙しいんだろうな、
と思いつつ本を読んでいると、約10分後やっとこさ呼ばれる。
店長は電話で受けた印象と同じ、堅苦しくなく不真面目そうな人。
OTみたいな色眼鏡をかけていたけれど、好みではなし。
「とうとう15歳が来ちゃったよ〜俺の半分、いや半分以下だよ?」
とバイトの人に大声で話しかけていました。


趣味の欄に「ギター演奏」と書いたのに反応し、


「ギターやってるんだー。エレキ?」
「いやアコギです。(金貯まったらエレキ買うつもりだけど)」
「アコギねぇー………エレアコ?」
「いやアコギです。(この人アコギ嫌いなのか?)」


店長さんは17年ほどギターをやっているらしい。
もう一つの趣味の欄に書いた読書に対し、
「どんな本を読むの?」と聞かれて
「(その時たまたま鞄に入れて読んでいた為)安部公房とか…寺山修司とか」と答えると、
机に顔を突っ伏しながら「うへぁー、渋いねー」と言われる。
「どういうとこが面白いの?」
と、絶対この人興味ないんだろうな、と思いつつ
「昔の作家さんだけど、今の時代にも通じるところがあるというか…面白いです。」
と適当*1に答えると、
「ふーん」とやっぱり興味が無かったみたいで適当に相槌を打たれる。


んで面接であーだこーだ話しているうちに、
「よし、じゃあ働いてもらいますか」
と突然言われて
「はぁ、ありがtぅおrdhjxます」(後半消え入りそうな感じで)
と後半口篭りながらアホみたいに返してしまったところ、
書類仕事日諸々の説明をされたので、本当に雇われた事に気付く。


店長:「こんなあっさり採用されるとは思わなかったでしょう。」
私 :「はぁ、もっと色々あるのかと…」
店長:「普通は即決はしないんだよね〜けど、あなたやる気あるでしょ?」
私 :「はい、あります!」


決まり。
そんなにガンバルンバアピールをしていたのか私。
しかし明日は牧場の仕事です。うは。

*1:けど本当の事だ