急にアニメが見たくなったのでTSUTAYAでレンタル。

クレヨンしんちゃんは昔は喜んで見て目覚まし時計買って貰うくらい好きだったのに、そういえば最近は全然見てなかったなあ。
けど、この歳になってこの映画を観れたのはよかったと思う。
多分もっとガキの頃だったら「何かよくわかんないしいつもより面白くなかったな」くらいにしか思わなかったと思うよ。
泣く、と言う人も多かったみたいだけど、私は泣くというより胸の奥を内側からつつかれるような、きりきりと苦しくて切ない感じになった。
特に戦場で敵と戦う又べえと、又べえを一目見ようと駆け出す廉姫、想い合っているのにお互いに身分や国や家、そういう事を考えてしまって好きだと言えず結ばれない二人が交互に映し出される辺りは、もう堪らなく切ない。これは泣いた。めちゃくちゃ泣いた。
泣かせよう、って考えて描いたんだろうな〜と勘繰るのに泣いちゃう。
完全に幼児化して昔の思い出に浸っているひろしを、しんちゃんがひろしの靴の臭いをかがせてからの回想シーンはヤバス。
小さい頃の父親、故郷の思い出から上京して会社に入ってみさえと出会ってしんちゃんが産まれて*1…会社で上司に怒られてへこみながら家に帰ったら家族が出迎えてくれて…と、わりかし大多数の人が過ごす人生だと思うのだけれど、それが凄く凄く感動的なのよ。
それを踏まえて「つまらない人生だったな」と言うのに対し「俺の人生はつまらなくなんかないぜ。幸せ過ぎてお前にも分けてやりたいくらいだよ」と必死に足止めするひろしの言葉にこれまた泣いた。
ひろし!あんたいい男だよ!!

*1:絶妙に不細工なんだこれが